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コジマ動物病院でよく相談されるワンちゃん・ネコちゃんの健康(病気から予防、お手入れ、定期健康診断まで)についてご紹介致します。

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骨折について

幼齢期の骨はまだまだしっかりしておらず、10cmくらいの高さから落ちても、着地時の足のつきかたが悪ければ、骨折してしまうこともあります。ペットショップからおうちに連れて帰られて、1週間以内に骨折して、その後3ヶ月近く、動物病院で入院生活を送ったなんてこともよくある話です。ほかにも、飼い主様が抱っこしようとして落としてしまった、ドアを閉めたら後ろにいて手をはさんでしまった、自分でソファに飛び乗って、飛び降りた際キャンと鳴いて、前足をあげている」など理由はさまざまです。

骨折が疑われるケースとは

 
4ヶ月のトイプードルのももちゃん。ソファの上から飛び降りたときに、キャンと悲鳴をあげて、そこから ずっと左前肢をあげています。
 

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【まず確認しましょう】以下、1つでもあてはまれば、骨折している可能性が高いです。
できる限り患肢を動かさないようにして、動物病院に連れて行きましょう。

●ずっと足をあげていて、あげている足が地面に触れるとキャンキャン鳴く。

●足先が腫れていて、人がそこを触ろうとすると、うなる。触ると痛がる。また熱っぽい。

●足先が明らかに変な方向に曲がってしまっている。



ももちゃんは、小型犬に多い「前肢の橈尺骨」の骨折でした。
ギプスによる外固定をし、病院に1週間入院することになりました。

お迎えしたばかりの子は、環境にも抱っこにも飼い主様ご自身にも不慣れです。
抱き方には十分気を付け、しっかり抱いてあげましょう。また、おうちでは小さなお子さんとワンちゃんだけにさせない、ソファなどの高い所に乗せないことも大事です。

骨折してしまったら

骨の折れ方や骨折部位、その子の体重、骨の太さ、性格、おうちの環境によって、ギプスや副木による外固定がよいか、それとも外科的な手術(プレート、ピンなどによる内固定)がベストかを獣医師が判断します。

退院してからおうちで気を付ける点は?

 
【ギプスについて】
 

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足が腫れている場合

ギプスの素材は綿やレーヨン、ポリエステルを使用しています。
おしっこやうんちなどでギプスが濡れてしまうと、ギプスの中が常時湿った不衛生な環境となり、
皮膚がただれたり、最悪、肢が腐ってしまうおそれもあります。
また、ギプスは、巻き具合によって足先が腫れることがあります。
ギプスから足先を出している場合は、ほかの足と比べて腫れていないか毎日確認しましょう。
足先を触ると異常に痛がる場合も注意が必要です。

ギプスは定期的にチェックしないと、骨折の治癒遅延や皮膚悪化の原因になりますので、
獣医師から指定された再診日には必ず来院するようにしましょう。

 
【ケージについて】
 

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お迎えに工夫してもらいたいゲージの環境

骨折した子は日常の動きを制限していく必要があります。
ギプスを巻いていても、プレートをしていても、
激しく動いたり、ソファから飛び降りたりすれば、
再骨折のおそれがあります。サークルの周りや天井部分をシーツやダンボール
・布で覆ったりして、ワンちゃんの視界を遮ります。
どうしても飼い主様の姿が見えると、ワンちゃんたちは2本足で立ったり、
ケージの中でギプスをつけたままジャンプしたりしてしまい、
とくに上下の動きが骨折部に負担がかかります。
広さはトイレと寝床が別々にとれるぐらいのスペースなら
問題ありませんので、
おうちでの生活環境はしっかり獣医師に相談しましょう。